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舞台に上がっている時と降りた時の印象が、それほどズレない人なんじゃないだろうか。誰にとっても気の置けない愛想の良い佇まい。感情豊かな受け答えで話し相手になってくれるが、内容に関しては決して反応ほど興味を抱いているわけではないという……。よその舞台に立つ彼もだいたいそんな印象だから、あえて僕が普段の彼に似せて書いているというわけではないのだろう。結局、役者の芝居には役者個人が出てしまうのである。まるで出ない役者もつまらない。
いずれにしても、行く先々で出会いの連続である役者にとって、とっつきやすさは大事なことに違いない。毎回客演を呼ぶうちの公演においても、僕を含めた他の三人が他人と打ち解けるのに時間がかかるもんだから、彼には助けられている。 が、一つ注意しなければならない。まず自ら道化を演じることから彼のコミュニケーションは始まるが、それを受けてからかいすぎると突然彼は牙をむく。その沸点は、決して低いわけではないものの、はっきりとは僕にもまだ分からない。ひとまず、会話中目を合わせなくなって、口を真一文字に結んだままうなずく動作が続き出したら攻撃の手を休めよう。 紹介文:倉持 裕 舞台
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